人を轢いたタクシー運転手

タクシーの前で語る おじさん
出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん12巻」小学館

タクシードライバーくん編より

「負け犬になるべき男は、小学3年くらいで自覚している」

「自分が本当にダメと思ったら自殺しかないから知らんぷりしている」

 

自我を意識しだす10歳くらいの年齢で、他人と比較してなんとなく気がつく。

こういう残酷な現実は、読んでいて暴力よりも心をえぐられる。

魔が差す下地は備わっている

過去にも事故を起こした事があり、あと一回でタクシー会社をクビになる状況での事故。

結構、自堕落な性格なので、この時の判断も安易な方向に流れてしまう。

こういう人は何か事があると、より悪化する方を選択してしまう癖がついている。

轢いた女をタクシーのトランクに入れてしまう。

その後に客が乗ったりして、荷物が大きい客がトランクを使おうとしたりする。

タクシー運転手に小いじわるな事をする客が結構多い。

 

いつの間にかタクシー運転手に感情移入してしまい、悔しい気持ちにさえなる。

ウシジマくんは漫画なのに絶妙な間や、無言の視線などで現実を超えた表現をしてくる。

多くの人にも、このタクシー運転手に通じるダメな部分があるのではないだろうか?

 

だからこそ感情移入してしまう。

 

現金

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん12巻」小学館

 

ウシジマくんからの借金がある運転手は、轢いた女の荷物を漁って大金を見つけて大喜び。

けど、気が小さいので大金の出所を勝手に想像して怯える。

良い人間にも悪党にもなりきれず、中途半端なまんま。

 

女のケータイのメールを見て、勝手に男の存在を想像しておびえる。

そんなタクシーにウシジマくんが乗り合わせる。

 

ウシジマくんは諸々の状況から、運転手が何をしたのか推察する。

この辺りの情報の組み立てが、勘の鈍い人生を送ってきたタクシー運転手との違い。

 

タクシー内のウシジマ

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん12巻」小学館

 

ウシジマくんのように、勘所が良くないと生き残れない世界の住人は、常に研ぎ澄まされている。

この運転手はどこまでも中途半端だ。

だから地獄に落ちもせず、かといって天国へも行けず。

 

けど、それが一般的な生き方なのかな。

そんな運転手が、最後にどうなるかは漫画を読んでみてください。

 

ごく短編で、1話完結です。

関連⇒スーパータクシー諸星