復讐のように飯を食う瑞樹(みずき)

出勤する瑞樹 若い女
出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

フーゾクくん編より

見ての通り太ましいが、客に対して柔軟な対応がとれるのでデリヘルのナンバーワンである。

店員に対しても腰が低く、言葉使いも丁寧だ。

だが、彼女が生きている世界を考えると、ただ太くてお人好しなだけで生きていけるわけがない。

瑞樹の秘密とは・・・?

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実は瑞樹は色恋営業の達人

客に色恋営業(恋愛関係と思わせる)をかけ、客の資金がパンクするまで関係を続ける。

瑞樹みたいに外見がそんなによくないからこそ、客は本物の恋と思いやすい。

男を油断をさせる外見をしている。

男の懐に入り込み、男に完全に合わせた言動・行動をとってメロメロにさせる。

客に媚びる瑞樹

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

男にとって居心地の良い環境を作るのが瑞樹の手口だ。

まるで熟練のワナ猟師のように、男をひっかける

無論、ホストのような男はこういう術にもひっかからないし、瑞樹の外見も相手にしない。

瑞樹のヘビーユーザーになるのは、大よそ女性に相手にされないキモい男ばかり。

キモい客とでも歩く

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

女性慣れしていない客を相手に、瑞樹は全力を尽くす。

仕事熱心とも言えるし、夢を売っている点ではアイドルと変わらない。

だが、中にはストーカーの沼田のような男もいるので、客との距離が近い色恋営業は危険をはらむ。

客がパンクしたら店を出禁にするが、本当に危ない人間は止められない。

命の危険を感じて、常連を作っていたのに店から逃げた過去がある。

そんな事があったが、瑞樹の実力は本物なので新しい店でもナンバーワンになる。

キレる客をなだめる瑞樹

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

無職の客に仕事を聞いて、ブチ切れられた後にすぐにリカバリー。

会話力もキャバ嬢に劣らない。

男をなだめすかして、延長を持ちかけて金に変える。

金感情をする瑞樹

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

クレームを新規受注につなげる営業マンのように優秀。

単なるデブではなく、見た目で安心させた上で計算高い、豚の皮を被った女狐。

これがウシジマくんのキャラクターの深みなのである。

瑞樹の客への適応力は高い。

にゃはにゃはと笑う

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

普通の女性なら気持ち悪がる男にも、即合わせられる。

店の店長にも謙虚だ。

グチ一つ言わず、ストレスの多い仕事をこなす。

いつも隙がない。

ストレス発散のためか帰りの弁当屋でボリューム弁当を2つも買っている。

ここでもお箸を二膳もらい、

「彼氏と一緒に食べるの」

と弁当屋に偽っている。

満たされない心を食で満たすから太る

自室でこの弁当を食べる時に、ようやく本心が出てくる。

鬼の形相で弁当を食べる瑞樹

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

薄暗い部屋の布団の上で、半裸で弁当を食べる瑞樹。

アイスクリームも当たり前のようにファミリーサイズを食べる。

こんな風に詰め込むから太る

何かに満たされない人は、その代償行為で食べる事に執着するという

弁当を食べるというより、復讐のような目つきで弁当をかきこんでいる。

この病的な描写が実にリアルで、人間のバランスについて教えてくれる。

瑞樹は決して、慈悲深い菩薩(ボサツ)なんかではない。

無理して我慢して、その復讐のように食べ物を食べる

そんな瑞樹の生きがいは貯金。

色恋営業の客には、借金があって風俗を辞められないと言っているが違う。

散財せずもう少しで3,000万円が貯まるという。

通帳を見る瑞樹

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

この残高を見ると安心するのだと。

「ダメな親を持ったら、頼りになるのはお金だけ」

彼女の育ちが垣間見える。

全てを犠牲にして、お金だけを頼りに生きてきた。

誰に対しても表面上は優しいが、仲良くなったはずの同僚の杏奈に借金を頼まれると

借金の申し込みを断る

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん7巻」小学館

「ハァ!?貸すわけねェーだろ?」

一気にキッとして、鬼の形相で断る。

お金は彼女にとって親であり、彼氏であり、信用できる唯一の存在なのだ

歌舞伎町に流れてきた頃は、恐らく十代だったのだろう。

容姿も恵まれない少女が、生きるための術を独自に身につけていった。

デリヘルの仕事とは言え、仕事のテクニックを自分で作り出すのは優秀だ。

勉強しなければ生きられない中で、彼女は必死に勉強をした。

親にも頼らず、己の体一つで頑張ってきたのだが、そんな彼女も客をパンクさせるという業を背負っている

生きるために他人を犠牲にしてきたのだ。

そのツケが容赦なく回収されるのがウシジマくんの世界。

一生懸命、独学で生きる術を身に着けてきた彼女を責める気にはなれない。

ウシジマくんの洞察力
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人を見抜く方法

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漫画闇金ウシジマくんの人間学