評論家は
「貧しい人が食べるものは安いジャンクフードが多いので太る」
と、それらしい説明する。
だが評論家が無理やり社会構造のせいにしたがるのは、そうしないとお金にならないからだ。
自分は悪くないと思いたいデブが、そういう評論家の信者になる。
信者になっても救われることはない。
誰も貧乏人のデブを本気で心配してくれない。
貧乏人が太る理由は、とにかく食べるから
出会いカフェくん編より(13巻)
金持ちも貧乏人も、太る理由は単純だ。
必要以上に食べているだけ。
腹が膨れても食べ続けるから太るのだ。
ラブホテルの部屋でこんなものを広げ、彼女はダイエット中なのだと言う。
どこが?
と思うが、よく見るとマヨネーズがカロリーハーフなのだ。
それをハンバーガーにあふれるほどかけて食べる。
普通の人が見たらオェっとなりそうなところを
彼女は心の底から
「うンまそォーーー」
と言う。
カロリーハーフを4倍食べるから太る
マヨネーズはカロリーハーフだが、かける量は常人の4倍。
ハーフという免罪符を得ると、どんなに食べてもいつものカロリーの半分だと思い込む。
しかしカロリーを減らすと何か損をした気になって、その分を補うために別の食べ物で取り返そうとする。
だからダイエットコーラを飲んでも、ぶくぶく太る。
貧乏をカロリーで紛らわす
彼女はどうして、そこまで食べ物を詰め込もうとするのか?
それはものを食う時だけは、人並みに満たされた気持ちになれるからだ。
彼女は人並みに持っていないものが多く常に飢餓感を覚えていて、心がカロリーを求めている。
痩せなければと思ってカロリーハーフの飲食物を買うが、心はカロリーの不足に不安を感じて、余計に食べてしまう。
彼女の母親は若いシンママで、貧乏な家庭で育った。
父親はいない。関連:まいたん【少女が家出をする理由】
しかも母親とは仲よし友達みたいな関係と言っているので、彼女の周りに頼りになる人はいないだろう。
教育できない母親は、『子供の人格を認めて対等な付き合い』みたいな、それらしい事を言う。
父親もいなくて母親役もいなければ、子供は何を参考に育てばいいのだろう?
結果、人間的に欠落したものをカロリーで埋めようとする餓鬼になってしまう。
太っている女性が男性にウケが悪いのは、外見からホルモンの異常や基礎疾患の可能性が疑われるからだ。
男女のモテ基準というのは、結局のところ子作りに適しているか否かで決まる。
もっと詳しく:『人を見抜く方法』第五章 男女の人間学
食べ方のルールを知らないから太る
彼女が援助交際相手に自分語りをすると、相手は思わず
「ビッチ」
とつぶやく。
自分の食さえ大事に考えられない彼女は、誰からも大事にされていない。
食事の適正量さえ教わっていないので、それ以上に複雑な社会のルールも理解できない。
だから貧困と肥満がセットになっている。
自堕落な人はカロリーを求める
フリーターくん編より(7~9巻)
フリーターの宇津井優一。
日雇いフリーターをやったりやらなかったりで、普通の人より刺激がすくない。
だから食に娯楽や刺激を求める。
しょうゆせんべいにマヨネーズとタバスコをかけて食べる。
貧乏人が作り出す、身体に悪いちょい足しグルメ。
すでにしょうゆがついているのに、カロリーをちょい足ししてしまう。
「うまっ 辛~~~っ!!!」
職業や精神状態が不安定な人は、食べるものも不安定だ。
貧乏人にとって食は娯楽
食事ではなくて娯楽だから、栄養バランスなど考えていない。
これで病気になると、天災にあったかのように被害者ぶる。
宇津井はいつも食べながら、社会へのうっぷんをまき散らす『鬱ブログ』を更新している。
座ってマヨネーズせんべいを食べる自堕落な生活。
体型は腹だけポヨンと出ている、地獄の餓鬼みたいな体型。
こんな人間に、誰かが肥満は社会のせいだと吹き込めば、ますます食っちゃ寝を正当化してしまう。
一般人は深夜のラーメンを、罪悪感にさいなまれながら食べる。
しかし、デブは自分がもらい損ねたものを埋めるかのように食べる。
詰め放題で、袋をパンパンにしないと気が済まないかのようにむさぼり食う。
太る理由の本質は炭水化物ではなく、欠けた心にある。