半グレ集団のリーダー獅子谷兄

タメ口を怒る獅子谷兄 若い男
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館

ウシジマくん編より

半グレ集団のリーダー獅子谷兄(鉄也)。

ヤクザ組織と違って明確な組織体系のない半グレ集団。

 

シシックという闇金グループを中心に、犯罪のフランチャイズチェーンを展開している。

タブー無しで切り込む彼らは、ヤクザを追い落とせるのか?

 

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半グレは腕力でのし上がる

半グレは暴走族を母体に発展した組織だ。

道路を爆音で走っても何のお金にもならないので、街の裏側で金儲けに走るようになった。

 

やる事は変わっても組織体系は変わらず、武威を示せるものがリーダーになる。

タイマンなどスポーツマンシップのあった頃の暴走族とは、目的が違う。

 

敵対関係になれば相手の家族や恋人など、弱いターゲットを狙って攻撃をかける

男らしさやケンカの強さではなく、畏怖の度合いがリーダーの資質になる。

 

尊敬よりも畏怖(恐れおののく)の念を抱かせて、人を恐怖で従わせる。

ヤクザみたいに行儀やしきたりは関係ないので、恰好もラフで自由だ。

 

ラフな格好の獅子谷兄

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん40巻」小学館

利益をあげれば、服装を気にしないところはベンチャー社長に似ている。

 

こういう所が

ヤクザと半グレ
既存企業とベンチャー企業

 

の対比に似ている。

ベンチャー社長も、ヤクザではない半グレなら友達感覚で付き合える。

だが半グレの方はベンチャー社長に危ない遊びを教え込み、金づるにする。

女もゆすりの小道具・性産業の道具でしかない。

 

人間はそんなに器用にできていないので、女を金儲けの道具に使うと、どの女に対しても愛情を注げなくなる

ヘビの本能みたいなもので、他人を締め上げて金を絞りださないと気が済まない。

 

上にいくほど孤独になる

組織体系もシンプルで、ヤクザみたいに役職や命令系統もない。

ワントップ体制で獅子谷兄が判断して、命令を下すだけだ。

 

シシック軍団

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館

 

だからトラブルがあると、即座にピラニアのように集まってくる

 

獅子谷兄の独裁体制

トップは自由な反面、状況判断から指示、さらには実行まで一人でやらなければならない。

配下の者たちを動かすため、見せしめも行う。

目立たなけば意味がないので、耳を切り落とす。

 

耳ジャーキー

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

更にその耳をジャーキーのネックレスにしたり、必要以上に残虐な振る舞いをする

自由な組織では、そうでもしないと統制がとれないからだ。

 

そんな風にして締め付けているから、部下に復讐されることを恐れはじめる

猿山のように、ボスは追い落とされたら痛めつけられる側に回される。

だからいつまでも自分がトップでいるために、他の者が力をつけないようにしている。

 

獅子谷兄の部下

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん40巻」小学館

 

どうして他人に対して不信感しか抱けないのか?

人は家庭という、最小単位の社会で対人感覚を学んでいく

獅子谷の家では、父親が子供に残虐なせっかんを加えるのが当たり前だった。

 

タバコのあと

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

 

しかも、実の子供の一番痛む箇所を選んで攻撃を加えるのだから、何らかの病気だろう。

父親を憎みながらも、そっくりに育ってしまう。

周囲の人間を痛めつけ、信頼できる人間ができない。

 

友達を作って別の方向に進めばいいのに、ベンチャー社長たちを陥れて食い物にしてしまう。

子供時代に植え付けられた対人感覚が、一生の方向性を決めてしまう。

 

半グレ VS  ヤクザ

裏社会で勢力が拡大していくと、ヤクザと利害がぶつかるようになる。

獅子谷兄はヤクザにも物怖じしないで掛け合いをする

 

熊倉と滑皮

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館

 

ヤクザの熊倉と滑皮の徒弟セット。

常に行動を共にする事で、熊倉のノウハウが滑皮に継承されていく

 

獅子谷兄と滑皮の関係は、暴走族の悶主陀亞(モンスタア)で獅子谷兄が先輩だった。

滑皮を自分の半グレ集団に勧誘したが、彼はヤクザになる道を選んだ。

そんな滑皮を見て

 

ヤクザを嘲る

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん40巻」小学館

 

「いまどきヤクザやる奴の気がしれねーぜ。

せっかく目をかけてやったのによぉ。

すっかりカタにハメられちまったな

 

と嘲る。

滑皮は知っている。

獅子谷兄の下に行ったら、永遠に下っ端扱いされる事を

 

熊倉より全ての物事を処理する獅子谷兄の方が個人力が高く見えるが、果たしてそうだろうか?

だんだんと滑皮に仕事を任せていける熊倉と違い、獅子谷兄はいつまでも一人でやり続けなければいけない。

だが人間には身体は一つだし、抱えられるストレスにも限度がある。

 

孤独な獅子谷兄

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

 

そんな孤独とストレスから、薬物に頼っている。

獅子谷兄は、ウソや人を見抜くと恐れられているが、それは疑り深いからでもある。

 

薬でますます、人に対する猜疑心がつのる。

外部の人間には強かったが、自分の内側から壊れていってしまう。

 

イスにふんぞり返る獅子谷兄

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん40巻」小学館

 

一時は王様になれても、自分の代わりを育てない半グレは続かない

個人力に頼っているので、加齢による体力の低下の影響がモロに出る。

半グレの語源の愚連隊という無法な組織が、かつて存在した。

 

既存のヤクザ組織が混乱していた戦後に、その空白地帯を突いて愚連隊が出てきた。

暴対法でヤクザが弱体化した現在と似た状況だ。

 

しかし愚連隊は、徐々に組織形態が強固なヤクザに吸収され霧散していった

個人力でのし上がったので、ヤクザの下済みがいらない悪の特待生のような身分だ。

 

それでも様々なしがらみや義理ごとの歯車に組み込まれて、カタにハメられていってしまう。

獅子谷兄のように能力があっても裏社会の道を選択したら、破局するまで突き進むしかない。

ウシジマくんの洞察力
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人を見抜く方法

若い男
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漫画闇金ウシジマくんの人間学