弱者の世界は子供に厳しい

放り出される子供 子供
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん24巻」小学館

弱者の世界では自分より弱い者は守るべき対象ではない。

そういう家庭の子供は邪険に扱われ、時には飯の種に変えられてしまう。

親が底辺で余裕がないから子供を虐待するのではない。

 

元々、人としての資質が欠けているから底辺になるのだ。

そんな過酷な環境を子供たちは生き残らなければならない。

弱者の世界は子供に厳しい【飢える子供たち】

テレクラくん編より(15巻)

暗く散らかった部屋でテレビを観ている姉弟。

 

放置された子供にとって、テレビは親代わりのところがある。

借金の取り立てに来たウシジマくんが

 

暗がりの子供たち

闇金ウシジマくん15巻」小学館

 

「母ちゃんはどーした?」

 

と聞いても、子供はお腹を鳴らして

 

「おなかすいた。」

 

と振り向きもせず答える。

コミュニケーションがまともにとれないのは、親に放置されて家庭には一方的に発信するテレビしかないからだ。

ウシジマくんは

 

「なんだ お前らメシ食って

ねェーのか?」

 

と聞いて、出前でも取ってあげるつもりだろうか?

否。

 

利息を取る

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん15巻」小学館

 

放置子の食事代に母親が置いていった千円札を、ウシジマくんは借金の利息に取り上げてしまう。

ウシジマくんに同行している高田が、ウシジマくんの意を察していてチョコレートを子供にあげる。

 

チョコレートを子供にあげる高田

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん15巻」小学館

 

「これチョコレート。

社長(ウシジマくん)がさ、

駅前のコンビニで賞味期限切れの

弁当を店員がね、夜2時に

捨てるから拾ってこいってさ…

起きてられる?」

 

ウシジマくんは子供にも容赦しないように見えて、親よりも子供のことを考えている。

放置する代わりの食事代の千円札は、その内に置かれなくなるだろう。

同情して出前を頼んでやったとしても、その場限りの自己満足に過ぎない。

 

ウシジマくんは安易に手助けしない。

ゴミを漁ってでも、生き残っていける方法を教えている。

方法に詳しいのは、ウシジマくん自身がそうして生き残ったからだ。

 

親が必ずしも子供を育ててくれるとは限らない事を、身を持って知っている。

子供自身が乗り越えなければ、クズの親と同じように育っていく。

子供たちが生きる無関心の世界の中で、社会悪のはずのウシジマくんだけが子供たちの事を見ている。

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祖母宅に押し付けられている子供

パチンコおばさん

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん24巻」小学館

生活保護くん編より(24~25巻)

 

ウシジマくんに金を借りているおばさん。

煩わしい事が嫌いなので、髪は男みたいに短髪だ。

孫にあたる、自分の娘の子供と同居している。

 

おばさんは孫の世話をしないで、パチンコに貢いでいる。

娘は離婚していて、子供を放り出して新しいダメ男に貢いでいる。

そんな娘のことをおばさんは

 

「またダメ男に貢いでるンだわ!

あの娘バカだから!!

誰に似たのかしらね!?」

 

おばさんにそっくりのバカなのだが、論理性がない人は情報の紐づけができない。

娘がダメ男に貢ぐ事と、おばさん自身がパチンコに貢ぐ事が同じ構図だとわかっていない。

大体、初期のファミコンくらいの演算能力しかない脳みそで生きている。

 

頼れる人

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん24巻」小学館

 

「頼れるの田嶋(ウシジマくんの偽名)さんだけだわー。」

 

金を借りて、上機嫌になるおばさん。

偽名を使って高利で金を貸すウシジマくんが、唯一頼りになれる人なのだそう。

先々の利息が頭に入らないので、金を受け取ると得した気になる。

 

バカな人の周りには、同レベルか食い物にする人しかいない。

そこに、孫が出てくる

 

孫

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん24巻」小学館

 

「ばーちゃん 昼飯は?」

「知るか!」

 

と言って家の外に放置して、おばさんは家に入ってしまう。

普通は孫ほどかわいいものはないが、底辺の世界は人の社会ではない。

おばさんは精神性が子供と同レベルなので、子供の世話はできない。

 

昼ご飯を求められても、「知るか!」という言葉を平気で浴びせる。

食事の作り方も教えていないのに、自分で何とかしろと言わんばかりに突き放す。

 

バカな人は子供がふえるワカメみたいに、勝手に大きくなると思っているのだろうか?

家の外に放り出されて、行き場のない子供。

 

放り出される子供

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん24巻」小学館

 

母親には自分を生活保護費のダシにされ、祖母には借金の際のダシに使われている。

子供自身には、一円も回ってこない。

都合よく使われるだけで、誰も気にかけてくれない。

 

その姿をウシジマくんが眺めている。

カイカウファイナンスの高田が、子供にお菓子を差し出す。

 

子供にお菓子をあげる

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん24巻」小学館

ここでもウシジマくんは、子供をその環境から救い出したりしない。

この子供が真人間になるか、クズに育つかは本人次第だ。

 

祖母から母親へ確実にダメさが遺伝しているので、自ら這い上がって強く変わらなければ負の連鎖は断ち切れない。

超現実的な世界で生きてきたウシジマくんは、そのことを知っている。

ハムスターさえ育てられない親

ののあの甥

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん24巻」小学館

 

子供を虐待する親は、小動物さえ飼う事ができなかったはずだ。

ブランド物のバッグを手に入れても、メンテができないのでボロボロだろう。

意志の力がない人は、煩わしい事が全てできない。

 

こういう面倒くさがりの人が子供を授かったのは、行為中のアクシデントに他ならない。

面倒で避妊を怠って、もっと面倒な子供がデキてしまう。

いつもこの、惰性の選択を繰り返す。

 

決して望まれて生まれてくるわけではない。

こういう子供は、生まれる前からハードモードな人生が決まっている。

毒になる親から教わる事は何もない。

 

一番近い所でサンドバックにされるだけの幼少期を過ごす。

誰も教育してくれないから、自分で自分の人格を育てていかない限り、這い上がる事はできない。

 

ののあの甥
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家庭に恵まれなかった方へ

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館

 

愚かな親の元に生まれると、人生がうまくいかない呪いを植え付けられます。

 

この呪いの正体は、人格の欠落です。

普通の家庭の子が親と一緒に乗り越えた課題を解かないまま、姿だけが大人にさせられてしまいます。

 

だからあらゆる場所に行っても人間関係に苦しみ、疲弊して経済的に追いこまれます。

 

この呪いを解く方法は、親に削られた人格を自覚する事です。

人と関わった時、自分がどういう失敗をするのか把握しておけば、足りない人格に苦しめられる事は減ります。

 

人生でトラブルがない時間を少しずつ伸ばしていく事で、呪いは軽くなっていきます。

自分の人格・気質を調べるのに、エゴグラムのテストを使います。


このサイトではエゴグラムを応用し、ウシジマくんの登場人物の人格を診ています。

本を買うお金がないなら、無料の診断サイトを使ってください。(怪しい登録のいらないサイト)

 

自分の人格を把握したら、それを活かす方法を考えます。

人は自分の欠落を補おうとする事で、進化する事ができます。

 

家庭に恵まれなかった方が、ご自身の力で幸福になる方法です。