成金の洋服屋 吉澤

サンバービィ吉澤 若い男
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館

洋服屋の専務、吉澤は多動の癖がある。

多動だから成功したのではなく、様々な事に手を出すので、たまたま時代とマッチして当たった人物。

 

多動で成功した者はわずかで、他の者は至るところで失敗して多くの屍を築いている。

まぐれ当たりの証拠に、一発当てただけで二発目は当てられない。

 

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成金の洋服屋 吉澤

事業を継続させるには論理性や、過去の失敗の反省が必要だ。

しかし多動の吉澤は、ひたすら前に前に進む事しかできない。

 

手数をたくさん繰り出して、何かが当たってくれることを願うスタイルだ。

確率が低い分、手数で補わなければならない。

 

だから歳を取って体力(発想力)が衰えると、手数も減ってどうにもならなくなる。

吉澤のようなタイプは、沈思黙考や自分の内面への探求ができないので底が浅い。

 

自分の底が浅い分、常に外部刺激を求めているので、パーティーや人と会う事が大好きだ。

さらに派手な絵画や高級車など、自分が空っぽな分、ステータスとなるものも大好きで金がかかる。

 

クラブのように大音量とライトが明滅するような、脳に作用する刺激も大好きだ。

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん40巻」小学館

現金をバラまいたり、モデルを引き連れて六本木・西麻布で派手に飲み歩く。

 

多動の癖がある者は若い頃にはアイディアと行動力は豊富だ。

机にジッとしていられず、キャバなどに遊びまわって人脈を広げる。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん40巻」小学館

洋服屋が繁盛するようになったのは、吉澤が人気キャバ嬢を店員に採用したからだ。

 

キャバ嬢のメイクや着こなしに憧れた女子高生が押し寄せ、それが取材されてさらに盛り上がる。

 

実利があるので吉澤のような者が良く言う

『遊びが仕事』

という言葉は、あながち間違いではない。

 

そして遊びに大義名分を得た吉澤は、会社の経費で派手に盛り場に繰り出す。

だから六本木・西麻布界隈には、一発屋から金を揺さぶり取るワナがふんだんに仕掛けてある。

 

派手に遊ぶ金持ちのバカを、半グレが放っておくわけがない。

半グレが囲ってるセクシー女優とのキメセクを撮られ、ゆすられる。

獅子谷兄に捻り上げられる吉澤

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

半グレの獅子谷兄に捻り上げられる吉澤。

ジャケットにキャップというバカがする恰好で、ヒゲも生やしている。

これがオシャレ上級者の崩しのテクニックなのだろう。

 

吉澤の家

獅子谷兄の半グレ集団はグレる事が目的ではなく、お金のみが目的だ。

かつての非行集団とは考え方が違う。

 

家族というソフトターゲットを的に、本当に危害を加える事も辞さない。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

吉澤の家は、ごく普通のラーメン屋を営んでいる。

 

そこを放火すると脅される。

ハデに遊んだツケだが、吉澤のようなハッピー脳の男は失敗するまで気がつかない。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

「ヤバイヤバイヤバイヤバイ

どうしよ どうしよ…」

 

沈思黙考はできず、ひたすら『ヤバイ』を繰り返し発する。

考えるより行動(独り言)が出るという、多動の特性。

 

多動なゆえに、様々な失敗を抱え込むトラブルメーカー。

事態解決に動けば、浅はかなので更なるトラブルを生む。

 

本職の滑皮に相談して、状況悪化

吉澤は地元の先輩である、本職のヤクザの滑皮に相談を持ち掛けてしまう。

自分の内面に解決策を求めるのではなく、安易に外部の者に頼る。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

「おう、吉澤。

人呼び出しておいて何あとから来てんだ?」

 

しょっぱなから滑皮に怒られる吉澤。

 

滑皮の兄貴分の熊倉も同席している。

熊倉の提案は獅子谷兄を抹殺してしまう事だが、吉澤はひるむ。

 

だがそこはヤクザお得意の茶番劇を繰り広げて、なんやかんやで吉澤が依頼をした形にされてしまう。

熊倉は言う。

熊倉

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

「しかし専務(吉澤)も思い切った人だ。

ヤクザに人殺しを頼むとはねぇ…」

 

これで、獅子谷兄を排除できても、今度はヤクザにゆすられ続ける。

 

多動の癖がある者が後先考えず行動をすると、底なし沼に沈み込んでいく。

帰りに公園で、一人ブランコに座る吉澤。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん41巻」小学館

さすがにヘコむ。

 

だが多動の癖がある人間は、物事を反省しないので切り替えも早い。

それが良い所でもあり、同じ失敗をする所以でもある。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん43巻」小学館

「安定株主になれる投資家が見つかったよ。

余裕 余裕~」

 

無論、これもトラブルのにおいがする。

頭の興奮を抑えられない多動は、ゲームオーバーになるまで動き続ける。

 

 

成金の金の使い方

派手な成金はお金の使い方が下品で、遊びにも品がない。

そんな行動は、思考も下品にしていく。

 

洋服屋サンバービィの共同経営者だった竹本を、新しいブランドの立ち上げに誘って断られと、ゲスな切り返しをする。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館

「僕はやらない。

ちょっと自分を見つめなおす。」

 

「ならソープのマットプレイ試せ。新しいこと始めようぜ!!?」

 

自分を見つめなおす=マットプレイ というのが吉澤の思考回路。

愛すべきバカ、吉澤。

 

こういう成金は派手に稼いで下品に遊び、最後は爆散するほど財産を失って落ちぶれてくれる。

見ている庶民にとって、人生の浮き沈み自体がコンテンツになる愉快な人物。

破滅する前日までハッピーという、成金の正しい在り方をみせてくれる。

ウシジマくんの洞察力
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人を見抜く方法

若い男
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漫画闇金ウシジマくんの人間学