ギャル汚くん編より(4~5巻)
ウキウキの気分が一転して、萎え萎えになる美人局という犯罪。
物陰から男が出てきて
「俺の女に何してんだ?!」
というのは古い。
今は「未成年に何をしてんだ?!」というスタイル。
そんな定番のコント型犯罪をする連中とは。
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女一人に男二人くらいのチーム
![連行されるマスダ](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/12/4-143-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
女は、田舎から家出した10代の少女、まいたん。
ウソか本当か知らないが、避妊薬を飲んでいる影響で、身体に変な脂肪がついて硬いのだとか。
確かに避妊薬を飲むと体重が増加する事もあるが、まいたんの主食は甘い菓子パンなどで、そのせいかも知れない。
親にちゃんと育てられていないので、ちゃんとした食事のとり方を知らない。
だからこういう少女は太っていたり、ガリガリだったりする。
まいたんは単純に太っているとも違う、パンパンに詰まったイモ虫みたいな体型をしている。
強面でヒゲを生やした脅し役の男がネッシー。
ヤンキーだが地元にいられない状況になって、渋谷で暮らしている。
その場、その瞬間の範囲内だけで弁が立つ。
警察をチラつかせながら被害者を脅す。
だが、その場しのぎの頭しかないので、その日暮らしから抜け出せない。
もう一人は、色々と小ズルい小川純。
美人局は、男一人だと圧迫感が足りないので、もう一人男がいるのが定番。
男二人が社会の代弁者のように、被害者の買春を責める。
被害者の前で、男二人が大問題だとしらじらしく会話をする。
被害者は、風俗店より安く・若い娘を求めた後ろめたさがある。
しかも、この被害者は実際にまいたんを抱いている。
まいたんは普段、普通にしゃべれないんじゃないかと思うほど、口数が少なく何を考えているのかわからない所がある。
![援交](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/12/4-142-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
だが、この時は絶妙のテンポで
ネッシー「何したの?」
被害者「え?何も・・・」
まいたん「援交。」
被害者にとってみたら、余計な事を言いやがってという気持ち。
被害者の社会的地位を調べてむしり取る
![身元を調べられる](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/12/4-184-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
場所を変えて、本格的に被害者を恐喝していく。
まずは被害者の素性を調べる。
ここで社会的地位や収入を調べて、いくら金を取れるか調べる。
被害者は警察に知られたくないのは無論だが、会社に知られて解雇となれば、経済的損失も大きい。
特に教師や公務員などの職だったら、長期に渡って金を引き出せるカモになる。
名前を知られて、何歳も年下のネッシー達に呼び捨てにされる被害者のマスダ。
こうして、立場の違いを明確にして、責めは続く。
言葉だけじゃなく、被害者を床に座らせる事で、徹底して立場の違いを教え込む。
![床に座らされる](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/12/4-185-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
こうする事で、被害者は自分が悪い事をしたのだという気持ちが強くなる。
そうすると、美人局という恐喝がスムーズに進む。
美人局というのは、人の後ろめたい気持ちを利用して、被害者が加害意識を持つように仕向けている。
だから、一方的な恐喝より訴えられる可能性が低い。
美人局として捕まるのは、性行為に至る前の待ち合わせの段階で、脅し役が出てきてしまうパターンだ。
女と脅し役の男がデキていると、女を抱かせない内にネタ晴らししてしまう。
被害者は事に及んでいないので、後ろめたい気持ちが少ない。
だから警察に訴えでてしまう。
犯罪の仕込みが足りないのだ。
まいたんを抱いたマスダは、朝一から消費者金融のATM巡りで借金させられ、200万円を取り上げられる。
![消費者金融で金を借りさせられる](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/12/4-198-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
ネッシー達は、自分からは金をよこせとは言わない。
ひたすら誠意を見せろとかそういう事を言う。
もし捕まっても、罪を軽くしたいからだ。
だったら犯罪のように割に合わない事などしなければいいのだが。
美人局側も金が不足しているので、犯罪をしてでも目先の金を求める。
マスダも、節約して暮らしているが貯金は6万円しかない。
違法でも安く性欲を満たそうという気持ちは、美人局側のマインドとよく似ている。
結局は同じような連中が、被害者と加害者に分かれてやっているコント劇。
![](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/10/4kan192-160x90.png)