ハンパ者のネッシー

電車に乗っているネッシー 若い男
出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館

ギャル汚くん編より

イベントサークル代表のジュンの知り合いで、渋谷周辺に生息しているネッシーこと根岸裕太。

 

地元に居られず、家出少女のまいたん美人局のような事をして稼いでいるネッシー。

発言も悪事も誰かの受け売りの、薄っぺらい小悪党。

ファッションも発言も浅いネッシー

色黒・ヒゲ・金髪で、男気がありそうなセリフを吐いたりする。

だが、ジュンにはネッシーが賢い奴と話すと突っ込まれるため、自分より下にみているものにしか語らない事を見抜かれている。

 

政治問題とかを語ったり、テレビの影響で受け売りが多く、ジュン曰く馬鹿の典型

バカな人ほど、ファミレスで世の中を憂う語りをする。

 

ネッシーはナイーブな内面を隠すように、一見イカつい格好をしている。

ヒゲを生やす自己主張が、誰にも相手にされない悲鳴のように聞こえる。

 

美人局をするネッシー

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館

 

地元に居られなくなったのは、地元のヤンキー豚塚にヤキを入れられたためで、ネッシーは強者ではない。

ネッシーが家出少女まいたんとどうやって知り合ったのか知らないが、つまはじきにされている少女と自分の境遇が重なったのかも知れない。

 

少女に同情しているのかと思えば、まいたんの事を美人局に使ったり、かと言ってひどく搾取しているわけでもない。

一緒にいるが、ネッシーとまいたんに身体の関係はない。

 

豚塚にタバコでブラジャーの焼きを入れられた身体を見せたくないのと、まいたんの性病を警戒してである。

そんなハンパなネッシーだが、美人局で200万を手に入れる。

小悪党はもっと大きな悪に食われる

まいたんと関係を持ったサラリーマンをゆすって、引きずり回して一時は強者になれた。

だが結局は狩られる側の人間で、ネッシーはアングラなフィールドに足を踏み込むべきではなかった。

 

ネッシーは弱者で、安全な居場所もなく渋谷近辺で生きるしかなかった。

一匹オオカミならカッコ良かったが、群れからはぐれた小魚でしかなかった。。。

 

ウシジマくんの中では悪に徹しきれないというか、むしろちょっと良い人間に見えてしまう。

彼のような悪ぶった弱者は、自分がされてきた事を他人にしているに過ぎない。

 

怖そうな姿恰好も、他人の受け売りでしかない。

そういうゴッコはアングラの番人、肉蝮が許さない。