ギャル汚くん編より(4~5巻)
中身がない人ほど、人脈を広げようとする。
有名な知り合いがいると、まるで自分がその有名人と同じステータスにいるかのように自慢する。
自分に何もないから、他人に乗っかろうとする。
すぐに
「〇〇さんと友達で」
と言ったりするが、相手は友達と思っていない。
電話帳のメモリがパンパンになるくらい知り合いがいても、困った時に助けてくれる人はいない。
そんな虚しい人の話。
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イベント屋の中西さん
![ネチネチした中西](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/4-103-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
ジュンがイベントを開く際に、会場等を手配するイベント屋の中西。
ライブ会場側と打ち合わせをしたりするのだが、仕事の方法は明確に決まっていない。
中西はイベントサークル界隈によくいる、胡散臭い雰囲気を持った人。
ジュンがお金に困っていると、やたらと「信用」という言葉を使って説教をする。
信用がない人に限って、信用という単語を使いたがる。
まるでコンプレックスがあるかのようだ。
ジュンのイベントが盛況に終わると、次月の会場を売り込んでくる。
この売り文句が実に胡散臭い。
![おだてる中西](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/5-33-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館
「キミの能力を見せてくれ」
「僕の周りの連中からもキミの評価がさらに高くなるぞ!!」
周りの連中だとか評価だとか、実体のない話をする。
胡散臭い人っていつも雲とかカスミのように、実体のない物を売り物にしている。
乗せられたジュンがやると言うと、大げさに
「キミと同じ時代に生きてるコトに感謝したい気分だ!!」
と言う。時代って。
こんなウソ臭い人物が、ジュンの人脈の一人。
広告代理店の上原先輩
![ジュンと上原](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/4-117-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
ジュンの先輩で、広告代理店に勤める小太りの上原。
一応、イベントの協賛金を企業から集めるのだが、半分も取り上げてしまう。
ジュンのために動いているというより、ジュンのイベントをダシに私腹を肥やしている。
自分でもイベントを主催する。
そこでジュンに、若手の社長を色々と紹介してやると言う。
「人脈を広げろ」
と面倒見がいいように見せて、若い娘20人用意しろと要求する。
「俺に能力見せとけ」
と言って電話を切る。
結局は上原もジュンを女と金のタネとして利用しているのだ。
イベントが盛況に終わると、
「これからいろんな人脈紹介してやっから、上を目指せよな!」
こういう人が良く言うのが、上を目指せという言葉。
煽って焚きつけるんだけど、ジュンみたいな浮ついて空回りしている人間には、地に足をつけろというアドバイスが必要。
人脈を広げるとクズも集まる
![クズ二人](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/4-121-1-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
人脈を広げていくと、とんでもないクズも集まる。
年齢不詳の男と、攻撃的不細工の二人。
年齢不詳の男は
「カワイイ娘 紹介してくれよな!」
と言う。
老けた顔をしているのに、恰好は若作りをしている。
いつまで渋谷という街にしがみつき、若い時と同じ生活にしがみつくつもりなのだろうか?
もう一人の攻撃的不細工は
「女とやれンでしょ?無理ウチしてェ!!」
と言う。
無理ウチというのは、酒に酔わせて無理矢理する性交のことだ。
不細工で、着ている服のファッションが似合わない。
雑誌の服をそのまま着ているかのような似合わなさ。
自分の顔に合った服を着ようとせず、カッコいい男が着るような服を着て同化しようとしている。
これだとトータルバランスが悪いので、顔の異常さが余計に目立つ。
だからモテないので無理うちしてェなどと言うのだ。
こんな人脈を作っても何ら意味がない。
むしろ知り合いと思われたらデメリットだ。
![クズ二人の顔](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/4-121-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館
このクズ二人の顔のアップ。
年齢不詳の方は
「んんんん。」
という言葉が漏れている。
こういうダメなギャップがある人って、壊れた機械みたいに異音が発生している。
その音が「んんんん。」なのだ。
![](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/12/4-147-160x90.png)
人脈だけ広げても意味がない
ジュンは気が付いている。
いくら知り合いが多く、ケータイのメモリーがパンパンになるくらい電話番号を知っていても、本当に困った時に助けてくれる人が居ない事を。
ただの知り合いでしかないのだ。
こういう薄い交友関係しか築けない人がいる。
知り合い程度であっても友達と称して、自分には友達が多いと思っている人がいる。
だから
「友達にすすめられてクスリをやるようになった」
とか、わけのわからない事を言ったりする。
友達というのは、そんなものを勧めたりはしない。
ジュンの広げた人脈も、ただジュンを利用するだけだった。
実力がある人物が、更に広い世界に乗り出そうとする時に人脈が広がる。
その人脈をコントロールして、自分のやり方を広げるのが本来の姿だ。
ジュンは逆にコントロールされて、皆の使い走りをさせられているに過ぎない。
便利な道具程度の扱いなので、お金はむしり取られるし、本当に困った時は皆が無視する。
![](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/10/4kan87-160x90.png)