ギャル汚くん編より(4~5巻)
光に集まる蛾の如く、渋谷に吸い寄せられる若い女性たち。
渋谷はその名の通り、駅を中心にした谷になっている。
ちょっと前は雨が降れば、坂道が川のようになっていた街だ。
道はゴチャゴチャしていて、街全体がドンキの店内のようだ。
それが人生の先行きがわからない、B級の若者を引き付ける。
渋谷に集まるのはトー横キッズを少しだけ上位互換した、何の見所もない者たちだ。
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彼女たちの異常な発言

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館
「夕焼けうける」
「ってかマジうける」
雑多な渋谷の街は、昼から夜に趣を変える。
彼女たちにとって夕焼けは、生まれ変わりが始まる時間だ。
一般的な人生のルートから外れた人間にとって、劣等感を抱く日中の姿を覆い隠してくれる夕方は、なりたい自分になれるようでテンションが上がる。
興奮状態の彼らの異常な発言は続く。
ウシジマくんの世界観は、モブキャラもぬかりがない
「待ち時間ムカツク」
「ってか待ち時間マジムカツク!」

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館
「雨、マジ殺す」
「ってかマジ、ぶっ殺す!」

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館
雨を殺すという感性はどこからくるのだろうか?
動物だって雨空に向かって吠えたりしないから、彼らはさながら小鬼のようだ。
彼らは日中の社会的地位の低さを、夕方になって凶暴化してウサ晴らしをしている。
こうしてプラマイゼロにしているから、彼らは何も成長せずに歳だけをとっていく。


虚無なイベントに集まる若い女性
渋谷に集まっている人間がどんな顔をしているのか見ると、大抵こういう顔をしている。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん5巻」小学館
顔がパンパンで頬がせり出していたり、脂分が多そうな不潔感の漂う顔をしている。
ここまで骨格が雑だと整形をしたとしても、笑うとヘビのような顔になるだろう。
髪を染めたりカラコンを入れても、ブスを悪目立ちさせるだけだ。

それでも渋谷のイベントに参加すれば、ヤリ目の男が少しは群がるのでモテたような気分になれる。
そんな虚無な生き方ができる渋谷は、キレイなスラム街だ。
