ウシジマくん編より(39~46巻)
ギャラ飲みとは、知らない男の飲食に付き合ってお金をもらう行為だ。
かつて日本には風呂桶の垢をねぶりとる、『垢なめ』という不潔な妖怪がいた。
男のサイフをねぶるギャラ飲み・パパ活・港区女子は、現代の妖怪『垢なめ』だ。
彼女たちは
『男がお金を出してでも一緒にご飯を食べたい女』
というプレミア感に酔いしれている。
こういう女はどこから湧いて六本木をうろつくようになったのかわからないが、末路はいつも決まっている。
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ギャラ飲みという言葉でごまかす女

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん40巻」小学館
自称モデルだが、その世界では最底辺の紗理奈はパーティーや飲み会に参加してお金を貰っている。
女の価値を確かめたい承認欲求のある女は、自分が芸能人のように会うためにはギャラが必要な特別な存在だと思いたい。
だからギャラという言葉にこだわる。
彼女たちはプロの素人女という矛盾した肩書で飲み会に参加して金をもらい、都会の隙間に生きている。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん40巻」小学館
どの物語でも主役になれない彼女たちは、ギャラ飲みをハシゴして居場所を求めさまよい歩く。
こういう女は昔から居場所が定まらなかった。
学生時代はクラスの女子の中でトップになれなかったので、逆転を狙って読者モデルという肩書を得た。
だが実力が伴わないので、モデルの世界では最底辺に落ちる。
金のために男にすり寄るギャラ飲み界に身を投じるが、そこに集まる男たちは、若い女なら誰でもいいのだ。
普通の男はサイフに手を突っ込んでくる浅ましい女を軽蔑するが、ギャラ飲み界の男は『若い女』という肩書が目当てなので、精神性はどうでもいい。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館
SNSが集客ツールのギャラ飲み女は、写真写りが良い整形に手を出す者が多い。
普通だった女がギャラ飲みの浅ましい精神性になり、外見も変化したという事は、完全に人間が入れ替わった状態だ。
都会の中で女が一人消えて、ギャラ飲み女という寄生生物が生まれた。
『若い女』という肩書の存在に需要があるのだが、紗理奈は自分が賢く魅力があるから稼げると勘違いする。
いつも身の丈以上の欲望を抱く女は、自分を客観視できないので勘違いが多い。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館
「ねーねー
あの娘らになンか割のいい仕事ない?」
少し経験を積むと、紗理奈はギャラ飲み初心者の女を使って、女衒(女を手配する)の真似事までし始める。
紗理奈の目は瞳孔が開いているようにパッチリで、同じ顔しかできないので既に整形をしているかもしれない。
ギャラ飲みで選ばれるための整形だが、写真はいいが実物はトカゲに似た目になる切れ込みだったり、表情を出すと不自然で一気に不気味になる。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館
「月20万円で愛人契約してくれる
社長いない?」
紗理奈のような女は、善意で人の役に立とうという気持ちはない。
人間関係をお金に換算する女は、中抜きで稼ごうとする。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館
こういう行動は賢いように見えて、他人はドン引きして嫌悪感を抱く。
金を出す側の男も、紗理奈のような女を利用はするが軽蔑もしている。
だから彼女たちは金持ちの男の本命にはなれない。
所詮は若い女を金で集めるような精神性の男たちだ。
紗理奈の中身には興味がないので、歳をとったら別の若い女を調達する。
見た目に関しても整形女はパッと見はいいが、表情を出すと整形部分が引っ張られて変顔になるので、長期間一緒にいるのはキツい。
元々の骨格が玄武岩みたいな女は、整形しても良くなるのは正面15度くらいから見た時だけだ。
その上、汚い内面まで見せてしまっているのだから本命になれる要素がない。
彼女たちは効率よく稼いでいるようで、長期的な資産である信用を切り売りしているに過ぎない。
自分を売りに出した時点で、路上販売のチープな商品と同じ安っぽいガラクタだ。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん42巻」小学館
彼女は男がお金で買う事ができる、消耗品になってしまったのだ。
紗理奈は気が付いていないが、春を売る女との違いは性的接触のオプションがあるかないかだけで、本質的には同じ売り女だ。
むしろ身を削って稼ぐ風俗嬢の方が、精神的には健全だ。関連:復讐のように飯を食う瑞樹【風俗嬢が太る理由】
紗理奈の10年後

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん39巻」小学館
現役のギャルの恰好で、期待が高まる。
生足に自信を感じる。
だが正面を向くと、目がギョロギョロとした異形のバケモノになっている。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん39巻」小学館
整形が加齢による骨格の変化に対応できず、ありえない顔になっている。
醜い内面がそのまま表に出たように、人のサイフを舐めねぶる妖怪のような外見に変わり果てている。

髪も安い美容室にたまにしか通っていないようで、手入れが行き届いていない感じが貧しさを伺わせる。
「紗理奈が男の人にちょいお金貸して~って
ゆーたら、10万くらいすぐに用意してくれるから~」
簡単にお金を手に入れる経験をすると、毒されてしまい普通に働けない。
水商売に足を踏み込んだ女は、楽してお金が手に入るという思考回路が出来上がってしまう。
「返す気はあるけど、返さなくても大丈夫なお金~」
この、『返す気はあるけど』という言葉に、彼女のごまかしの人間性が出ている。
浅ましく金をもらう行為を『ギャラ飲み』と言ってごまかしてきた紗理奈らしい。
パトロンを待つ間、闇金と電話で話す紗理奈。

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん39巻」小学館
「昔はご飯するだけでタクシー代
最低5万くれたのに
今は不景気なのかなー?」
そこにパトロンというにはみすぼらしい男がやってくる。
今の紗理奈に声をかけるのは、以前よりもランクが落ちる男しかいない。
茹でガエルの理論と同じで、少しずつ環境が悪化していくと状況の悪化に気がつけない。
紗理奈はいつでも楽に稼げるという水商売脳に染まったままだが、楽に稼げる期間はとうに終わっている。
若い女でさえなくなった空っぽの紗理奈は、ただの手垢のついた人形でしかない。