ウシジマくん編より(39~46巻)
グラドルやモデルを名乗る人が増えた。
だがそこまで多くの需要がある仕事ではないから、当然のようにあぶれる者がいる。
ほんの少し見栄えがいいが、グラドル・モデルで稼げるほど魅力がない人を待ち受ける末路とは。
自称グラドル・モデルは日銭を稼ぐ
グラドルやモデルを名乗っても、その仕事はない。
彼女たちは、一体何をして稼いでいるのか?
若い小金持ちが開くパーティーや合コンに参加する事で収入を得ている。
グラドルやモデルとして、1回くらいは撮影された事がある。
少しは外見が良いのだろう。
学生時代にモテなかった小金持ちは、ようやく女性を呼べるようになった。
グラドル・モデル崩れの彼女たちは日銭を稼げる。
小金持ちは、キャバ嬢などと違って素人の女性と遊んだ気になっている。
だが実際は彼女たちは、色々な名目でお金をもらっている。
会がお開きとなり、主催者に
「帰ってイイよ」
と言われた時の顔。
ジ・・・ という目でタクシー代を待っている。
お金を出されると、むしり取るように受け取って帰っていく。
こうなるともう、素人とは言えない。
数万円のタクシー代でどこまで帰るというのだろうか。
無論、タクシーには乗らない。
実質お金をせびっているのに、タクシー代名目で浅ましさをごまかしているのだ。
一つの会でお金をもらうと、また次の会へ向かう。
グラドルやモデルの仕事を目指した彼女たちは、どこへ向かっているのだろう?
物乞いと変わらない。
こういう生活をしていると性格が悪くなるのか、元々悪い地がバレるのか、だんだん呼ばれなくなってくる。
更に歳を重ねると、若い女を求める小金持ちたちに、ますます遠ざけられる。
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愛人になったり成り上がったり
行き詰ってくると、次の選択肢が出てくる。
歳を重ねて、男の扱いや駆け引きを覚えた女性は、年下のスポーツ選手を落とす。
スポーツばかりで計算できない扱いやすい男を狙う。
運よく落として結婚すれば、自分の負債を全部押し付けて人生を上がれる。
そうなれなかったコは、愛人契約を結んだり会員制の売春クラブに行ったり。
少し良い見た目だった女性が、どうしてそういう人生を歩んでしまうのか。
タクシー代の数万円をもらう、あのギラついた目。
セコくて浅ましい。
だが、それは彼女たちだけのせいではない。
若く自信にあふれた女の子に、グラドル・モデルになろうという誘いは魅力的だ。
だが実際は、それらは大人が若いコを寄せるためのエサでしかない。
立っているだけでお金がもらえるのは、芸術品と肩を並べるくらい魅力的でなければならない。
そのレベルの人はほとんどいない。
グラドルやモデルの仕事はほとんどなく、貧窮する。
そうやって追い込む。
そうなると、大人は彼女たちをどうとでもできる。
彼女たちがそういう仕組みに気が付くころには、歳をとり荒んだ状態になっている。
薬物中毒者や、男のために風俗嬢になっていたり、やり直しが利かない所まで進んでしまう。