イケメン集団バンプスの春樹

センター街の春樹 若い男
出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館

ギャル汚くん編より

 

渋谷を中心に活動している、イベントサークルバンプスのリーダー格の男。

大学に通っていて、家が金持ちのイケメン春樹。

 

代表は別にいるが、実質はパシりのように扱っている。

 

親は金持ちだが自身には何もない

 

親に買ってもらったシルバーのアクセサリーをじっと見る、代表のジュンのアクセサリーの安っぽさを笑う。

 

ジュンをバカにする春樹

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館

 

春樹は嫌味な奴だが、人の羨望には敏感。

 

敏感と言うより、人に自慢をしてその反応を探る事をしている。

イケメンではあるが、それも親からのギフトなので、春樹自身は何もないと言える。

 

だから彼は他人を嘲笑し、自分より下と思うことで自分の価値を確認する

実に嫌な奴だ。

 

家が金持ちで、顔も良いという事は恵まれているはずなのだが、春樹は満たされない。

人は今の地点よりも上を目指したいもので、春樹は最初から高い地点にいるので、それより上る事ができない。

 

それが他人をコキ下ろす動機なのだろう。

自分が上れないなら、他人を見下して満足する。

 

金に育てられたから情がない

ジュンのお願いを断る春樹

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館

 

バンプスのメンバー尚也がトラブルを起こし、ジュンが金を出し合おうと提案するが、春樹は

 

「やだね」

 

で済ませる。

 

単なる金持ちのボンボンかと思っていると、

 

「お金持ちがお金持っているのは、無駄金を使わないからだ!」

と言い切る。

 

人情が欠落していて、自分の享楽にのみ金を使い、落ちた人間は相手にしない。

人間性としてはクズだが、イケメンの上に性格はこんなスカした奴の方がモテたりする

 

不条理だが、それが世の中である。

 

パラパラを踊っているが、パラパラの無機質さと春樹の冷徹さがマッチしていて、ウシジマくんの世界をリアルなものにしている。

 

パラパラを踊る春樹

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん4巻」小学館

 

パラパラは動きを知らない者を排除する壁になっている。

 

他人のことなど何とも思わない心の無さを、パラパラを踊る姿で表している。

豊富な肥料が根を腐らせるように、金持ちの家でも腐った人間が育つ。

 

最後は代表のジュンが助けを求める電話に出ない。

それでも生き残るのは春樹みたいな人間だ。