闇金ウシジマくんでのパチンコ

パチンコ台 名場面
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん15巻」小学館

 

闇金ウシジマくんには、沢山の破綻家庭が出てくる。

 

その中で多いのがパチンコによる貧窮家庭だ。

人は何故、失敗を忘れて依存をしてしまうのか。

パチンコは儲からない

パチンコが儲からない説明

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん1巻」小学館

 

「パチンコ店なんて、客20人に1人が勝つ設定だから、通いの素人はまず勝てねェ。」

 

それなのにパチンコ依存症の人は、負けをパチンコで取り戻そうとするから、損失は膨らみ続ける。

ごくたまに勝つのだが、今までの負けの損失に対して焼け石に水。

 

それでも、その勝った印象が強烈に快感として残るので、負けた記憶が消し飛んでしまう。

そのギャップを埋めるのが消費者金融で、そこでも借りられないと闇金のウシジマくんの出番。

 

同情に値する奴はいない

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん1巻」小学館

 

離婚調停中で子供と暮らしている女性、加山重子。

離婚の慰謝料で夫と民事裁判中。

 

ギャンブルの借金がバレたら裁判で不利になるから、絶対にパチンコをやってはいけない状況。

 

それがわかっていても、パチンコ屋の前に来ると頭の中にスリーセブンの数字がよぎって、入ってしまう。

 

「同情に値する人間なんて、一人もいねェ。」

 

パチンコ屋のトイレ

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん1巻」小学館

 

男子トイレの中で、いかがわしい事をしてお金を得る。

 

だがそれは闇金の利息にしかならない。

結局、慰謝料の400万円も失う。

パチンコは中毒になる

パチンコ屋の光景

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん15巻」小学館

 

1つのパチンコ台を占有している。

 

自分がつぎ込んだ金の分だけ、当たる確率があると思っている。

その辺りの設定については、闇が深くて真偽のほどはわからない。

 

少なくともパチンコ客は、突っ込んだらいつかは勝つと信じているが。

 

金を借りるギャル代

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん15巻」小学館

 

パチンコは中毒という言葉がピッタリ。

 

何時間でもやっていられるし、何万円もの金をすぐに使ってしまう。

スーパーで1000円の肉を買うのに躊躇はしても、パチンコに4万円は払える。

 

金銭感覚が壊れてしまっている。

だからパチンコ中毒者は薬物中毒者に似て、怖い印象がある。

 

彼らは先の事を考えないのだろうか?

 

ギャル代は人に

「パチンコはいいわよ。なにも考えないで済むから。」

と勧める。

 

考える事が苦痛だから、頭をカラッポにできるパチンコにハマる。

ハマる人はどれもこういう人たちばかりだ。

 

パチンコは脳内麻薬が出る

 

どうして、何も考えない人たちを引き付けて止まないのか?

 

それは、パチンコ台が原始的な脳に作用するようにできているからだ。

トランス状態というものがあります。

 

これは大音量のクラブだとかでも起こる、陶酔状態です。

もっと大昔には、焚火を囲んで規則的なリズムで儀式を行い、興奮状態にさせていきました。

 

リズムや光というのは、脳に直接作用します。

パチンコは玉の音や台の明滅で、トランス状態を作っています。

 

それに加えて、金銭が儲かるかも知れないという射幸心を動機付けにしています。

やっている間は何も考えなくて済みますが、それが覚めたら借金の現実が襲い掛かってきます。

 

その不安から逃げるために、パチンコ中毒者は今日も行列を作っています。