闇金ウシジマくんには、沢山の破綻家庭が出てくる。
その中で多いのがパチンコによる貧窮家庭だ。
人は何故、失敗を忘れて依存をしてしまうのか。
![]() |
![]() |
パチンコは儲からない
![パチンコが儲からない説明](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/1-13-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん1巻」小学館
「パチンコ店なんて、客20人に1人が勝つ設定だから、通いの素人はまず勝てねェ。」
それなのにパチンコ依存症の人は、負けをパチンコで取り戻そうとするから、損失は膨らみ続ける。
ごくたまに勝つのだが、今までの負けの損失に対して焼け石に水。
それでも、その勝った印象が強烈に快感として残るので、負けた記憶が消し飛んでしまう。
そのギャップを埋めるのが消費者金融で、そこでも借りられないと闇金のウシジマくんの出番。
![同情に値する奴はいない](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/1-44-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん1巻」小学館
離婚調停中で子供と暮らしている女性、加山重子。
離婚の慰謝料で夫と民事裁判中。
ギャンブルの借金がバレたら裁判で不利になるから、絶対にパチンコをやってはいけない状況。
それがわかっていても、パチンコ屋の前に来ると頭の中にスリーセブンの数字がよぎって、入ってしまう。
「同情に値する人間なんて、一人もいねェ。」
![パチンコ屋のトイレ](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/1-32-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん1巻」小学館
男子トイレの中で、いかがわしい事をしてお金を得る。
だがそれは闇金の利息にしかならない。
結局、慰謝料の400万円も失う。
パチンコは中毒になる
![パチンコ屋の光景](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/15-16-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん15巻」小学館
1つのパチンコ台を占有している。
自分がつぎ込んだ金の分だけ、当たる確率があると思っている。
その辺りの設定については、闇が深くて真偽のほどはわからない。
少なくともパチンコ客は、突っ込んだらいつかは勝つと信じているが。
![金を借りるギャル代](https://usijimakunnoningengaku.com/wp-content/uploads/2018/11/15-18-300x300.png)
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん15巻」小学館
パチンコは中毒という言葉がピッタリ。
何時間でもやっていられるし、何万円もの金をすぐに使ってしまう。
スーパーで1000円の肉を買うのに躊躇はしても、パチンコに4万円は払える。
金銭感覚が壊れてしまっている。
だからパチンコ中毒者は薬物中毒者に似て、怖い印象がある。
彼らは先の事を考えないのだろうか?
ギャル代は人に
「パチンコはいいわよ。なにも考えないで済むから。」
と勧める。
考える事が苦痛だから、頭をカラッポにできるパチンコにハマる。
ハマる人はどれもこういう人たちばかりだ。
パチンコは脳内麻薬が出る
どうして、何も考えない人たちを引き付けて止まないのか?
それは、パチンコ台が原始的な脳に作用するようにできているからだ。
トランス状態というものがあります。
これは大音量のクラブだとかでも起こる、陶酔状態です。
もっと大昔には、焚火を囲んで規則的なリズムで儀式を行い、興奮状態にさせていきました。
リズムや光というのは、脳に直接作用します。
パチンコは玉の音や台の明滅で、トランス状態を作っています。
それに加えて、金銭が儲かるかも知れないという射幸心を動機付けにしています。
やっている間は何も考えなくて済みますが、それが覚めたら借金の現実が襲い掛かってきます。
その不安から逃げるために、パチンコ中毒者は今日も行列を作っています。