中年社員の加茂

眼鏡をした中年社員 おじさん
出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん29巻」小学館

中年会社員くん編より

一流メーカーに勤めているおじさん、加茂。

地味なくせにキャバクラに通って、不倫までしている。

冴えないおじさんが、それを受け入れない痛々しい生き様。

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一流大学卒・一流メーカー勤務

背が小さく、神経質そうな顔つき。

最近、脅迫されていると思い込んでいて、一層気難しい顔。

地味な見た目に合わず、保険外交の地味な女性と不倫している。

一応、一流大学を出ているのだが、そんな学歴の威光も40代までは続かない

一流メーカーの会社に何とかしがみついている。

そんな立場。

だから仕事以外に自分の価値を感じたく、似合わない女遊びをしている。

キャバクラ嬢の花蓮にも入れあげている。

地味な保険外交の不倫相手の扱いは雑で、ウソをついてドタキャンして花蓮を優先する。

この辺りの情の無さが、40代のスレたおじさんらしい。

サラリーマンとして何とか生き残っている

愛想笑いをする中年社員

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん29巻」小学館

計算高いので、部署違いの部長には気色悪い笑顔で媚を売る。

全然楽しくない飲みの誘いにも、おべっかを添えて返すことができる。

これが会社でギリギリ生き残れている加茂の処世術。

更に自分がリストラ候補になるのを避けるため、同期の曾我部の悪評をまいたり人事考課ファイルを改ざん。

そのせいで曾我部は追い出し部屋に行くはめに。

ティーンエイジャーの言う、「汚い大人にはなりたくない」の汚い大人の典型だろう。

部長と飲みに行って、内心では(前の部署でもあんたは評判わるかったよ)と思っていても、二軒目に誘われると

「喜んで!」

まるで威勢のいい居酒屋である。

我慢して勉強・就職した彼は、ここでも我慢している

遊び慣れない中年がキャバ嬢に入れあげる

キャバクラに居る加茂

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん29巻」小学館

遊びたいのを我慢して一流大学に一流メーカー。

その後も楽しくない飲み会に我慢して、結婚生活の不満も我慢。

今までの人生で、心から望んだもので手に入れたものは何一つない

そうして40代になり、人生の折り返し地点を曲がって、冒険のない人生に気が付く。

最後にトロフィーが欲しい。

そのトロフィーが、キャバ嬢の花蓮だ。

学生時代に女性方面で頑張ったとしても、花蓮のような女性と付き合えただろうか。

加茂にはきっと無理だろう。

それなのに中年になって、「俺だって」の気持ちが強くなって自分の姿が目に入らないのだろう。

若い頃に女遊びをしていないから、女に夢を抱いてしまっている。

我慢に我慢を重ねた先にある人生

キャバクラにはそんなおじさんが掃いて捨てるほど集まる。

花蓮も自分の収入は、いやな客を相手にする我慢代だと思っている。

夢を語ったり、生活苦をにおわせて、加茂のようにうんと年上が居心地良いなどと言ったりする。

女を知らずに女遊びをする加茂は、コロッと騙されてしまう。

キャバクラで大金を使うハメになった加茂は不機嫌になるが、すかさず花蓮はフォローを入れる。

きれいなキャバ嬢

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん29巻」小学館

それでまた花蓮に熱を上げる。

そうすると金が必要になるのだが、借りる相手は不倫相手の保険外交員だ。

地味な女性から金を借りて、派手な女性に貢ぐ。

やっている事は最低である。

こういう人間の何が悲劇なのか?

邪心を持った人間は、他人も同じように邪心を持っていると考える事が悲劇だ。

安心感を得るために曾我部を陥れたのに、起こることの全てが曾我部の復讐だと怯える。

同期で励まし合う仲になれたかも知れないのに、加茂は自分で壊してしまう。

猜疑心によって、様々なものを失った加茂は

これまで以上の我慢を強いられる。

しがみつく手

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん29巻」小学館

転職して一から出直すほどのバイタリティは、中年にはもう無い。