夫に浮気されている主婦、鈴木君枝

おばさん
出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

トレンディーくん編より

 

人生において、たった一度の選択ミスでヒドイ目に合うイベントは、結婚くらいしかない。

若い頃には様々な間違いを起こす。

 

男女が結婚を意識する年齢の時、それがベストな姿である事が多い。

結婚して本来の姿が徐々に見えてきた時、無責任な男の姿が浮かび上がる。

 

何の落ち度もないのに、夫に浮気されまくる鈴木君枝。

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専業主婦の鈴木君枝

 

休日に娘と、自分の両親を車に乗せて会員制巨大スーパーに来た。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

アメリカ型の巨大スーパーは、日用品の買い物が娯楽になったような施設だ。

店内には、コンビニのホットスナックコーナーみたいな、フードコートがある。

 

ここで少し、君枝の渇いた一面が垣間見れる。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

「ママ――

おなかすいたァ――!!」

 

「並ぶの嫌い。 あんな店でわざわざ並ぶ人の気がしれない。」

 

夫が育児に参加しないので、君枝が父親役も担ってきたため、批判的な気質が伸びてしまう。

ドサッと置かれたのは、巨大なホットドッグ。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

カロリーだけを詰め込むような食べ物だ。

それを食べながら君枝は

 

(予想できる味。

驚きもなく、期待を裏切るコトもない味。)

 

と思っている。

専業主婦の生活は、サプライズが起こらないものだ。

 

(ファーストフードは いつも食べ終わった後

軽く後悔が残る。

今の生活と同じで味気ない。)

 

食べ終わったら何も印象に残らない、まっ平な味と生活。

栄養価の少ないファーストフードは、食べても物足りなくて、デザートが欲しくなる。

 

母親が

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

「アイズ食べない?」

 

と聞いても、素っ気なく

 

「太るわよ。」

 

と返す。

母親は

 

「テレビで言ってたけど

アイスは太らないって。

アイスで冷えた体温を上げる時、脂肪を燃焼するって。」

 

デブは食べて脂肪を燃焼させる情報に詳しい。

唐辛子が脂肪燃焼させると聞くと、何でもかけて、バクバク食べてブクブク太っていく。

 

デブは食べて痩せる理論が大好きだ。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

(ママ、欲に負け続けた体しちゃって……

何か食べたい時 何か言い訳をするンだから……)

 

君枝は子供を産んでも、意識して体型をキープしている。

意志力が強く、向上心がある人は、それに比例して思考力もある。

 

その思考力を、専業主婦は全て内向きに使う。

最近、夫が家を空ける事が多く、その変化の中に危機の可能性を感じ取る。

 

聡い女性は警戒心が強い。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

帰りの車中から、浮気調査の探偵の看板を写メで撮る。

 

関連:妻子がいるのに浮気しまくる鈴木斗馬

 

帰宅した夫に違和感

 

『出張』から帰って来た夫が風呂に入った隙に、スマホをチェックする。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

トイレに行く時も寝る時も、肌身離さないので入浴中しかない。

しかし、ロックがかかっていた事で中身が見れない。

 

不明な時に君枝のような女は

 

『見られたくないものがあるの確定ね。』

 

と結論付ける。

次に君枝は、夫の洗濯物に目をつける。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

(洗濯物、いつもは

ほっぽっとくくせに……)

 

普段から着たものはそこらに散らかすのに、『出張』で疲れたはずの日に、証拠隠滅のように洗濯機に放り込んでいる。

 

こういう日常との差異で異常を見つける能力は、女性の方が高い。

こういうセンサーの感度が違うから、家庭内の管理はいくら男に教えても、粗くしかできない。

 

洗濯物を手に取り、チェックをする君枝。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

(臭いがない。)

 

『出張』で使ってきたはずの服に、臭いがないのだ。

全てがバレているのに、夫はアリバイ工作が成功したと思っている。

 

君枝はこうして夫を追い込んでいくのだが、それは同時に自分の不幸を検証していく作業になる。

石橋を叩いて安全を確認する作業のはずが、君枝は壊れるまで叩いてしまう性分だ。

 

浮気調査を依頼する

 

主婦らしく、夫が帰宅してから食べる夕食をキッチリ用意した後で、探偵に電話で料金を聞いている。

 

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

女性はマルチタスクだから、疑念とは切り離して日常の作業ができる。

だから夫は、怪しまれている事に気がつかない。

 

「一日の調査料がだいたい7万円位です。

4日調査したとして、だいたい28万円ってとこですかね……」

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

「分かりました。浮気調査の依頼をお願いします。」

 

主婦は普段、野菜の数十円の価格差にさえ敏感だ。

それが、浮気調査となると28万円もの大金を惜しまずに投入する。

 

それだけ不倫というのは、大きな脅威なのだ。

妻のポジションを失ったら、育児とともにフルタイムで働かなければならなくなる。

 

何の落ち度もないのに、一気に社会的弱者に転落する。

 

家庭に嫌悪感を抱く夫

 

調査の間にも、夫と普通に接する君枝。

 

浮気以外、夫に不満は抱いていない。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

だが夫は、ゴチャゴチャした生活感のある家に、嫌悪感を抱いている。

普通に子供がいる家なら、生活感が出る方が当然だが、人格がいびつな夫はそれを嫌う。

 

君枝がデパートにも行かず、服の通販雑誌に付箋をしているのも、家庭的で気にくわない。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

君枝の夫は、家庭そのものに嫌悪感を抱く男だったのだ。

 

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男を見抜く方法を知らずに結婚

 

君枝は聡いのに、どうして浮気夫を見抜けなかったのだろう?

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

それは、経験が不足していたからだ。

夫は小学校から私立の学校に通い、それなりの会社に就職していた。

 

人を見抜く経験が少ないと、このラベルだけで結論を出してしまう。

小学校から私立というのは、自分の意志ではない事をあらわしている。

 

その場合、大事に育てられた子供と、割合は少ないが抑圧されて育った子供の可能性を見る。

その仮説に肉付けをして、人を見抜いていく。

 

実際、君枝の夫は抑圧されて育った。

家計が厳しいのに、裕福な子供が通う、大学付属の名門校に入れられた。

 

学費の事でプレッシャーをかけられ、外食も家族旅行もできないと言われて、成績を上げるよう追い立てられる。

 

家族のイベント事を探ったり、親との関係性を観る事も、人を見抜く肉付け作業になる。

大学は金持ちのボンボンが幅を利かすため、貧乏な夫は卑屈になり、友達も出来なかった。

 

こうして夫は、家庭に拒否感を示す男に育っていった。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん21巻」小学館

 

彼の浮気は、欲望からのハンティングではなく、家庭からの逃避だからタチが悪い。

それでも年頃になると、本能のままに子供を欲する。

 

二十代の流動的な人格同士で結婚してしまい、地の人格が露呈する頃に険悪になっていく。

これを補うのが見合いのシステムで、両親や家庭環境から、人格を査定して手堅い結婚の可能性を上げる。

 

だが、様々なコンテンツで見合いが人権を踏みにじるようなイベントだとされて、廃れていった。

結果、野良犬婚が増えて、シンママを量産する。

 

関連:ダメな人を見抜く方法

 

不幸になっていく君枝

 

夫が浮気の臭いを家庭に持ち込み、不穏な空気になっていく。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん21巻」小学館

 

君枝は娘がご飯を食べない事に怒って、ご飯をひっくり返す。

おやつを勝手に食べたから、ご飯が食べられなくなったのだと叱るが、娘は食べていないという。

 

そこで君枝は

 

「嘘はだめよ!!

嘘は…‥」

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん21巻」小学館

 

と娘に言いながら、するどい視線を夫に送る。

血の気が引く夫。

 

壊れていく妻・鈴木君枝

 

君枝が一人で悩んでいる間、夫はナンパ友達と一緒に、道行く女性を

 

ヤレる・ヤレない

で分別していた。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

 

男は隙あらば、散歩で電柱にションベンをする犬のように、女性に体液をかけようとする。

君枝の夫のような男は、子供が産まれても浮気は収まらない。

 

それどころか家族の形に嫌悪感を抱き、ますます浮気に逃げる。

浮気調査の探偵と、ファミレスで話す君枝。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん21巻」小学館

 

探偵と言っても、素性がよくわからない男は多い。

そんな男しか、専業主婦が頼れる人間はいない。

 

家庭を守り、何の落ち度もない嫁は夫に傷つけられ、壊れる。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん21巻」小学館

 

「カラカラカラカラカラカラ」

 

と、心が砕けた音のような笑い声を上げる君枝。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん21巻」小学館

 

ファミリーレストランに、君枝の狂った笑い声が響く。

 

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