妻子がいるのに浮気しまくる鈴木斗馬

結婚指輪を見せる鈴木 おじさん
出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

トレンディーくん編より(20~21巻)

いい歳してナンパ仲間とナンパをし続けている鈴木斗馬。

その手口がまた気分悪い。

家庭的な面をチラチラ見せて、下心がない事をアピールして近づく。

全てをさらけ出して警戒心を解く

女性陣に声をかけて和ませて、結婚指輪を見せつけて、子供の話をする。

それに笑顔は恰好つけていない。

これが鈴木斗馬のテクニック。

 

ナンパを警戒する女性は、妻子をさらけ出す斗馬に下心がないと思ってしまう

けど、見ず知らずの男が女に声を掛ける意味なんて一つだろうに。

そんなウソに慣れた彼は、嫁にも出張中とウソをついている。

 

現金が足りない時、ナンパしている中目黒でATMを使った履歴を残したくないという。

アシが付かないという理由で、ウシジマくんから金を借りる。

そこまで警戒して浮気するって、やっぱり病気なのだろう。

 

過食症と同じく、人に受け入れられたい過愛症とでもいうのだろうか。

そんなナンパな日々の中で、アラフィフの万里子と出会う。

万里子

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

裏路地に人造人間レベルで若々しい50歳の万里子と、酔った若妻がいた。

若妻にちょっかいを出す斗馬に

「レディに失礼なマネはやめなさい」
『はい、失礼しました』
「あら素直。かわいい♡」

何だろう、このセピア色したスカした感じ。

 

90年代トレンディドラマをいまだに引きずっている。

何がレディだ。

それで鈴木斗馬は、以外と良いかも知れない万里子に目標を変える。

 

好きという感情とも言い難い。

閉経した女の負担のなさが気楽だと。

鈴木斗馬は最低なのだ。

そこそこ頭はいいが、心が伴わない

ここまでで、彼に論理性を感じるが、本人曰くまぁまぁの大学・会社に入ったとのこと。

女を研究してモテるようになったが、男友達がずっとできなかった。

本人いわく、人と一緒にいるのが苦手なのだと。

 

女性は一緒に居るというより、肉体関係が介在しているからまだいられるのだろう。

だが結婚したあとでも浮気をしている事から、継続的な人間関係は苦手なのだろう。

頭がいい人は自己完結できてしまうので、あまり他人を必要としない。

 

むしろ頭がいいので、奥さんのムダが目についてしまう。

ゴチャゴチャした部屋

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

これが鈴木斗馬の家。

生活感がむき出しのキッチンをチラリ。

 

嫁の君枝の通販本の付箋をみて、(今年も使い捨ての服をたくさん買うのかな)

安くてすぐに着られなくなる服を買うのは、彼の合理性に反するのだろう。

子供がいるなら生活感が出てもしょうがないが、それが耐えられないのが鈴木斗馬。

 

生活感は人生が根付いている証だが、それも嫌う。

鈴木斗馬の育った家は貧しく、家庭というものに抱くイメージはネガティブなのだろう。

そんな男が結婚してしまったのは悲劇でしかない

毒婦、万里子にハマっていく鈴木斗馬

公園でコーヒーを飲む鈴木と万里子

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん20巻」小学館

公園の池のほとりで、インスタントでないコーヒーを飲む鈴木斗馬と万里子。

ちっちゃいお茶菓子まで用意している。

こういう小道具もスカした感じがする。

 

ボテッとした大福ではなく、実用的でないくらい小さな洋菓子。

生活臭を嫌う二人らしいお菓子だ。

キスまでするが、やっぱり中年の恋愛は気持ち悪い

 

だんだん、万里子にハマッていく。

勘のいい奥さんに探偵をつけられ、浮気の証拠をつかまれる。

だが探偵に口止め料を払って事なきを得る。

 

しかし結局は奥さんの勘で浮気をしているという判定になる。

そこから徐々に歯車は狂いだす。

いや、もともと狂っていたのを繕っていたので、メッキがはがれだしただけだ。

今までのツケがのしかかってくる

まず若い浮気相手の一人が妊娠し、堕胎。

さらに春を売る女テルミ美人局にひっかかる

それらの度にウシジマくんに借金をする。

 

娘が入院して、付き添いで寝る嫁を見て、ようやく生活感のある女への見方を変える。

嫁が自分磨きの時間を削って、家族に奉仕していた事を理解したのだ。

だが、それで全てが許されるほど、ウシジマくんの世界は甘くない

夫の下着を素手で触れない

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん21巻」小学館

嫁の君枝は鈴木斗馬の下着を素手で触れなくなり、ゴム手袋を使って洗濯をする。

そんな母親の下で、娘も異様な絵を描き始める。

 

子供の絵には、その子の状態が表れやすい。

娘はおどろおどろしい絵を描くようになてしまった。

遊具にポツンといる鈴木

出典 真鍋昌平著「闇金ウシジマくん21巻」小学館

一人、公園の遊具に乗る鈴木斗馬。

沢山の人を傷つけてきた彼の周りに人はいない。