寂しい老後 金子のババア

おばさん
真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

洗脳くん編より

 

いつも憎まれ口を叩いている人は、人間嫌いなようで人里に住む事が多い。

小さな飲食店をやっている、金子のババア。

 

口を開けば罵詈雑言しか出てこない。

寂しい老後 金子のババア

金を取り立てにきたウシジマくんに、店で使っている焼き塩をまく金子のババア。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

 

「帰れ!くそ金融屋が!」

 

「金子さん。世話になってる人間にそーゆーコトすンだ?」

 

「お前の世話に誰がなったってンだ? クソガキ!」

 

カンカンに熱した焼き栗のように、触れれば弾ける勢いで威勢のいい言葉が返ってくる。

ゴタゴタしつつも、少しだけ金を返す。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

 

「チッ。分かったよ うるせーな!」

 

クシャッとしたままの金を叩きつける。

お金の扱いが古新聞のように雑だ。

 

こういうお金の扱いの人は商売もずさんで、表で飲食店・裏でヘルスを経営しているが、どちらも赤字なので闇金から金を借りている。

 

金子は鉄火場で育ったかのように口が悪い。

タンカを切った割に、返済額に遠く及ばない金しか出さない。

足りない事を指摘されると

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

「店を潰す気か?

私を殺す気か!?」

 

程度の低い人は、すぐに生きるか死ぬかの極端なことしか言わない。

コンピューターを構成する最小単位は1と0で出来ている。

 

生きるか死ぬの二択しかない金子のババアは、案外デジタル脳なのかも知れない。

ただし頭に積んでるコンピューターは、相当に小さい。

 

若くもないのに語尾に 「!」 が付いているのは論理性がないためだ。

議論ができるほどの頭がないので、大抵は相手の言葉尻を捉えて大声で返す。

 

だから頭が悪い人は声が大きいという特徴がある。

 

距離が近づくほど口汚くなる

別の金融屋が来たが、ウシジマくんがボコボコにして追い払った。

ウシジマくんは自分以外の金融屋を潰すためにやったのだが、金子のババアを手なずけるために優しい言葉をかける。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

 

「あーゆー悪い金融屋が来たら、俺を呼べ。

いつでも助けてやっから」

 

いつも憎まれ口で返す金子のババアだが、この時は押し黙る。

心が揺れ動くが、優しさにほだされまいと抵抗しているかのようだ。

 

金子のババアのような人間は、他人と親しい関係を築く事を恐れる。

育った家庭が崩壊した者は、親しい仲になっても必ず辛い別れがくると思っている。

だから情が移らないよう、憎まれ口を叩いて遠ざけているのだ。

 

ウシジマくんに金を返すため、ウシジマくん達を引き連れて地域の無尽(金の融通し合い)に行く。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

 

「部外者は出入り禁止だから あんたらは外で待ってろ。 ふひーっ。」

 

普段は憎まれ口を叩く所を我慢したが、勢いは抑えられず「ふひーっ」と空気が出る金子のババア。

やはり少し、ウシジマくんとの距離が縮まったのだろうか?

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

 

「くそガキのくせにエラそーに! 早死にしろ!」

 

だがやっぱり一人になると、ウシジマくんを嫌いになるよう自分に言い聞かせるように罵詈雑言の独り言を言う。

だが、早死にしろ!という言葉は、ウシジマくんにぶつける言葉としては違和感がある。

 

この言葉は金子のババアが自身に対して思っている、『寂しいのに人を遠ざけてしまう自分など、早く死んでしまえばいいのに』というのをウシジマくんに転嫁しただけだ。

 

無尽の寄り合いは親睦会のような雰囲気で、金子のババアも溶け込んでいる。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

 

こういう距離感の付き合いは、金子のババアにはちょうどいい。

ここから一歩でも身内の付き合いになれば、金子のババアは自分から関係を断ち切ろうと攻撃的になる。

 

そんな金子のババアが唯一、心を許しているのが占い師の勅使河原だ。

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

 

崩壊家庭で育って誰も信じる事ができない女は、”星”を信じる。

 

家族の絆を信じられない金子のババアにとって、何の根拠もない占いの方が安心できる。

 

つまり、最初から騙されている関係の方が裏切りを恐れなくて済むのだ。

不幸体質の人間に多い考え方だ。

 

占い師にハマるガラの悪い女は、家庭環境がボロボロで周囲に信頼のできる人間がいない。

 

寂しいのに人を遠ざける悲しい性

ウシジマくんから返済の催促の電話が掛かってくる。

 

真鍋昌平著「闇金ウシジマくん26巻」小学館

 

「返済!? 今忙しーンだよ! 後にしろ!!」

 

距離が縮まったようで、やはり平常運転に戻っている金子のババア。

家族の絆の次に強いのが金の貸し借りだから、ウシジマくんとの繋がりが強い故に攻撃的になる。

 

金子のババアは傍から見ると賑やかで人に囲まれているように見えるのだが、身内と呼べるような者は一人もいない。

 

孤独に耐性がないのに人を遠ざけてしまう金子のババアは、寂しい老後に身もだえしながら毎晩寝ている。

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